中学受験に役立つ社会科見学~稲荷山古墳(さきたま古墳群)~
スポンサーリンク
旧石器時代の遺跡として有名な岩宿遺跡の帰り道は、稲荷山古墳(さきたま古墳群)にも立ち寄りました。
稲荷山古墳とは?
5世紀後半に作られた前方後円墳で、昭和43年の発掘調査で金錯銘鉄剣・帯金具・まが玉・鏡など多くの遺物が発見され、後に昭和58年に金錯銘鉄剣等が国宝に指定されました。
金錯銘鉄剣とは?
発掘当初の金錯銘鉄剣はボロボロで価値のないものとされていましたが、その後のX線検査で、鉄剣の表面に「ワカタケル大王」と刻まれていることがわかりました。
ワカタケルの大王とは?
熊本県の江田船山古墳から発見された鉄の刀にも、「ワカタケル大王」と刻まれていることから、当時の大和政権は、九州から関東まで支配していたことがわかったのです。
稲荷山古墳で発見された金錯銘鉄剣は、大和政権の支配域を特定する世紀の発見となりました。
稲荷山古墳には登れます!
稲荷山古墳には、階段が整備されていて方墳部分、円墳部分どちらにも上ることができます。円墳の部分には、発掘調査当時の様子が再現されているので、ぜひ登ってみてください。金錯銘鉄剣、帯金具、まが玉などがどのように発見されたかがよくわかります。
さきたま古墳群とは?
埼玉県行田市大字埼玉にある9基の古墳を合わせて、さきたま古墳群とよばれています。そのうちの1つが、稲荷山古墳です。(下側の登れるようになっている前方後円墳)
古墳が作られた時代は、5世紀後半から7世紀初めといわれています。
丸墓山古墳
直径105mの丸墓古墳は、日本最大の円墳として知られています。
画像でいうと右側の円墳で、こちらも登ることができます。出土された埴輪から、稲荷山古墳と同時期に作られたものと推定されているそうです。
その後、石田光成が忍城を水攻めにする際に、陣を構えた場所が、この丸墓山古墳の上とされてます。駐車場から丸墓山古墳へと続く道は、水攻めの際の堤防跡とか。
丸墓山古墳には、数々の歴史があるんですねー。
きっと他の古墳にも、まだ解明されていない歴史のロマンがありそうですよね。
将軍山古墳
明治時代、地元の方々により発掘され、石室からは馬冑や旗さし金具(馬の後ろに旗をさすための金具、馬具などの副葬品が多く出土したそうです。
その後、崩壊の危険がある場所を修復し、現在では、古墳内の実物の石室を見学できる施設となっています。(さきたま史跡の博物館の入場券で見学できます)
古墳の周りには、古墳の場所を明確にするためとされる円筒埴輪(レプリ)が並べられ、当時の様子が再現されていました。
二子山古墳
武蔵の国で最大の前方後円墳です。
詳しい発掘調査はされていないので、詳細は不明のようです。前方後円墳に登ることもできないので、要注意です。
私たちが行った際は、土砂が崩れだしているようでビニールシートで覆われている部分がありました。
さきたま史跡の博物館
なんといっても、国宝金錯銘鉄剣を自分の目で見てください!
「ワカタケル大王」と刻まれているのがよくわかります。
歴史の教科書にも載っているので、子供たちはそれだけで大興奮でした。
やっぱり実物を見る経験というのは、大切ですね。きっと記憶にも残ることと思います(イヤ、願います。。)
博物館では、単なる展示だけでなくいろいろな体験・イベントが行われているようです。詳細はこちら。
施設について
住所:埼玉県行田市埼玉4834
電話:048-559-1111(代表)
入場料:一般200円、高校生以上100円
中学生以下無料
開館時間:9:00~16:30(入館受付は16:00まで)
7月1日から8月31日までは、30分延長されます
休館日:月曜日(祝日、振替休日、埼玉県民の日(11/14)を除く)
年末年始(12月19日~1月3日)
岩宿遺跡と稲荷山古墳のはしごについて
我が家は、三連休の初日、栗拾い、岩宿遺跡、稲荷山古墳とはしごをしました。
詳しい記事はこちらを参考にしてください。
たくさん拾えた秩父の栗拾い
旧石器時代といえば岩宿遺跡
1日でまわるには無理があったのは承知していますが・・・
なんとか制覇することができました。
岩宿遺跡から稲荷山古墳まで(車利用)
距離でいうと40kmちょっとで1時間半もあれば余裕で着くはずでしたが、、、
下道ということもあり、時間をよめず2時間かかりました。
稲荷山古墳への到着が、まさかの16時ちょっと前。
博物館の入館終了時間ギリギリ。時間は余裕をもって移動した方がいいです。
おわりに
さきたま古墳群は、国宝金錯銘鉄剣が発見された稲荷山古墳だけでなく、武蔵野のくに最大の前方後円墳や、日本最大の円墳など見所がたくさんありました。
博物館に入らず、古墳に登るだけなら無料です。
これで、大和政権と古墳時代もバッチリのはず!?