中学受験に役立つ社会科見学~岩宿遺跡~
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塾で歴史の授業が始まりました。
今まで遺跡に興味を持ったことがなかった長男が、「岩宿遺跡に行ってみたい!」と言い出したのです。
岩宿遺跡は、確か群馬県??
そんなに行きたいなら連れてってあげたいのが親心。
先日、岩宿遺跡に行ってきたので、記録に残したいと思います。
岩宿遺跡とは?
1946年、関東ローム層の中から、相沢忠洋さんが石器のかけらを発見したことが、後に日本の歴史を書きかえる大きな発見とりました。
当時、日本最古の文化は土器を使っていた縄文時代とされていましたが、それよりもはるか昔に、打製石器を使った文化、つまり旧石器時代があったといわれています。
その代表的な遺跡が、岩宿遺跡です。
相沢忠洋さんは、初めに石器のかけらを発見しますが、後の調査で打製石器を発見し世紀の発見となります。
岩宿遺跡
岩宿遺跡は、史跡岩宿遺跡、岩宿ドーム、岩宿人の広場、岩宿博物館など、見所がたくさんあります。
史跡 岩宿遺跡
相沢忠洋さんが、石器類を最初に見つけた場所で、現在は記念碑が建てられています。
岩宿ドーム(無料)
道路を挟んで史跡岩宿遺跡の向いある岩宿ドームでは、実際の関東ローム層の地層や、約8分間のビデオ上映では、相沢さんが打製石器を発見したことから推察できる旧石器時代の様子が描かれています。
地層を見る上で、年代を特定する上で重要な鍵層。
鍵層となる姶良Tn火山灰(鹿児島県の大噴火による火山灰が関東以北まで降り積もり、年代を特定するための鍵となる地層)よりも下層部分から打製石器が発見されたことがわかりやすく展示されています。
はるか昔と思っていた縄文時代の地層はほんの表層部分であって、打製石器は鍵層よりも下層で発見されたそうです。
岩宿人の広場
岩宿博物館の隣りにある岩宿人の広場では、旧石器時代の家が復元されています。竪穴式住居ではなく、馬の皮でおおわれたテントのような家と、マンモスの骨(レプリカ)で作られた住居に実際は行ってみることができます。
広場の中には、旧石器時代の岩宿にあったとされる針葉樹林が植えられていました。
岩宿博物館
常設展示では、小学生でもわかるように解説員がついて説明をしてくれました。
岩宿遺跡で発見された石器類も展示されています。
そのほか。関東ローム層の地層について、赤城山や榛名山などの噴火による小石や土砂が偏西風によりどのように積もっていったかを知ることができます。
偏西風の影響を受けた地層について
旧石器時代は氷河期であったことから、その当時にいたとされるマンモスやナウマンゾウ、オオツノシカの骨格が展示されていました。
人類の骨格の進化についても、学ぶことができます。
企画展
夏休みの子供向け展示、「岩宿人のくらしをさぐる」が開催されていました。
今年は、9月24日までですが、毎年色々と開催されていて、自由研究の題材にされる子供が多いそうです。
私たちが行った9月の3連休は、近くの小学校が運動会ということもあり、ガラガラでした。
企画展も家族で貸し切り状態。
岩宿人の家や岩宿人の服、食べ物、調理方法、打製石器の使い方などが展示されていて、とても楽しめました。
本当の鹿の皮で作られた岩宿人の家と服装。
氷河期とあって、毛皮がふんだんに使われています。
毛皮は着てみることができました。重かったそうです。
打製石器の槍も持って、気分は岩宿人?!
この時代には土器がなかったので、焼いた石を使って蒸して調理をしていたそうです。
岩宿時代の動植物です。貴重な食糧源だったそうです。
打製石器の制作過程です。
打製石器は、貴重な黒曜石を無駄にしないため、専門の職人が作っていたようです。
実際に、打製石器を使ってみることができました!
施設について
住所:群馬県みどり市笠懸町阿左美1790-1
電話:0277-76-1701
観覧料:大人300円、高校生200円、小中学生100円
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日と重なる場合は翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)
みどり市 岩宿博物館から引用
岩宿の里(博物館周辺のご案内) │みどり市 岩宿博物館から引用
おわりに
教科書で読んだことがあるくらいの知識しかなかった岩宿遺跡。
岩宿ドームでのビデオ上映や博物館の展示を見て、縄文時代よりもはるか昔に人類がいたことに考古学の面白さを知ることができました。
子供の反応は、教科書で勉強した知識は、実際に展示品を目にしたり、説明を聞くことにより深い理解につながったと思います。
貴重な旧石器時代の遺跡なので、1度は行ってみることをおすすめします。
歴史好きになること、間違いなしです!
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