ペアレントトレーニング講習を受けて②(ほめ方のコツ~肯定的な注目~)
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前回の振り返り
ペアレントトレーニング1回目については、こちらの記事を参考にしてください。
行動を3つにわけてみましたか?
今回は、「好ましい行動に肯定的な注目をする」ことについて書きたいと思います。
肯定的な注目とは?
ほめる、励ます、興味や関心を示す、微笑んでうなずく、ありがとうと言う など。
ざっと書きましたが、これ以外にも、その好ましい行動に気づいて、それに対して肯定的な感情を持っていることが相手に伝わればどんな方法でもかまいません。
親子関係によっていろいろですよね。
露骨にほめられるより、ハイタッチや「できたね」という一言を好む子供もいます。
自分の子供がどのタイプか、いろいろ試して見極める必要があります。
私の場合、本人に聞きました。
かえってきた答えは、
「大げさにほめられるより、知っていてくれるだけでいい。」
とのこと。
そこで、私の場合は、好ましい行動を見たときに、たとえば
「宿題やってるね!」
「食器を片付けてくれて助かるよ」
「もう歯磨きしたの!先取りだね」
なんて、お母さんちゃんと気づいてるよアピールしています。
どれくらいできたら肯定的な注目をしたらいいのか?
これって大事ですよね。
完璧主義では、ほとんど声かけできません。(いや皆無でしょう)
むしろ、完璧じゃない部分が気になって、小言を言ってしまいそうです。
ここでは、25%できていたら、肯定的な注目をするといいそうです。
「25%なんて低っ!!!」
って思うかもしれませんが、これが今回のポイントなんです。
25%ルール
25%でいいなら、結構声をかけるタイミングがありますよね。
宿題をやらなくてもいいんです。
やろうとしてランドセルからノートを出そうとしたら、ハイ!ほめます。
「自分からランドセル開けたね。宿題の準備かな?」
なんて感じです。
子供はお母さんが気づいてくれて、しかも肯定的な感情で見守ってくれていることをうれしく思うはずです。
このとき、
「まだ宿題やってないの?早くやっちゃいなさい!」
なんて声かけしたら、一気にやる気が失せてしまいますよね。
声掛け一つで、その後の行動や親子関係がかわってくるので、たくさん肯定的な注目ができるといいですね。
肯定的な注目(ほめ方)のコツ(実践編)
このとき、ただ声をかけるだけだとまだ不十分です。
もっと気づいているアピールが必要です。
肯定的な注目にはコツがあります。
からだ:子供の近くづく
視線:きちんと視線を合わせる
声:穏やかな優しい声で
ボディタッチ:子供の肩をポンとたたく、頭をなでる、場合によっては抱きしめる
かける言葉:具体的で短く
タイミング:まさに好ましい行動をしている最中
これらのコツを使って、肯定的な注目(ほめる)をすることで、好ましい行動が繰り返されるようになります。これを行動の強化というそうです。
具体的にほめるとは?
「すごいね!」・・・何がすごいかわかりません。
「いい子だね!」・・・わが子はいい子に決まってます。
「できるじゃん!」・・・何ができるか伝わりません。
これらの言葉を使うときは、必ず「〇〇できて」などの具体的な行動を入れてほめるようにすると、子供に伝わりやすいです。
これは意識しないとできないので、慣れるまでは意識をして練習することが必要です。
おわりに
自分の子供をほめるって、なかなか難しいことだと思います。
テストで100点とったり、かけっこで1位になったり、何か結果がついてこないとほめることをしない方も多いのではないでしょうか?
それは他の子と比較してほめようとするから、ほめる機会が少ないのです。
25%でいいので、その子が何か少しでもできていれば(好ましい行動であれば)、大いにほめてあげてください。
ほめられてイヤな気持ちになる人はいませんからね。
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