ペアレントトレーニング講習を受けて⑥(指示の出し方)
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ペアレントトレーニング講習は、受けるだけでなく自分自身が実践することがとても大切です。自分の子供に置き換えて、子供をよく観察して、紙に書き出すこと。
そうすることで、客観的に自分自身と子供の関わり方を見つけることができますよ!
前回までの振り返り
行動を3つにわける
ペアレントトレーニングでは、まず最初に子供の行動を3つにわけます。
・好ましい行動
・好ましくない行動
・なくしたいと思う行動
好ましい行動をほめる
好ましい行動は、どんどん増やしていきたいですよね。
増やしたいなら、ほめましょう!
ほめるためのコツは、25%ルール。
25%できたらほめる!
25%ルールをつかうことで、ほめる機会が増えたと思います。
親子のスペシャルタイムをもつ
1週間にたった10分から。
親子二人きりで楽しめるスペシャルタイムをもつと、親子関係に変化があらわれてくると思います。
無視(待つ)とほめる
無視する=あまりよくない意味
という印象がありますが、ここでいう無視は、少し意味合いが違います。
上手に無視(待つこと)ができると、ほめる機会が増えます。
無視とほめるをセットで使うことがポイントでした。
ここまでが、前回の復習です。
子供に協力してもらうには
無視とほめるがうまくできるようになると、好ましくない行動が減り、好ましい行動が増えていくはずです。
では、子供に協力してもらうには、どうしたらいいのでしょうか?
具体的には、〇〇を始めて欲しい、〇〇をやめて欲しいときに、どのように伝えたらいいのか。効果的な指示の出し方について学びました。
効果的な指示の出し方
①自分が子供に近づくか、自分のそばへ呼びましょう
必ず、指示を出す人と指示される人は、近くにいる必要があります。なぜなら、遠くからの指示では、誰に指示しているかわかりづらいからです。特に発達障害の子供は、指示が通りにくいので、近づくことがポイントになります。
②視線を合わせます
これも、誰に指示を出しているかを明確にするためです。名前を呼ぶなどして、視線を合わせ、これから指示を出すことをわからせます。
私は、子供に近づいて、名前を呼ぶときに肩をポンと触るようにしていました。
これにより、視覚、聴覚、触覚で私に注目をさせることができます。
③指示は、具体的に
「〇〇の時間だよ」「〇〇しなさい」など、わかりやすく伝えます。くどくどと言ったり、「〇〇してくれる?」「〇〇できる?」などの疑問形もやめた方がいいそうです。
疑問形だと、ノーという答えが返ってきてしまうかもしれないですからね。
ここは、きっぱりと、短く、具体的に伝えることがポイントです。
でも、そうはうまくいきません。
アレコレ言い訳してくるわけで・・・
その時も、同じ口調で、同じことを繰り返します。
気を付けることは、お説教はしないということ。
あくまでも指示をするだけです。
(あなたが何と言おうと変わらないわよ!という心づもりで)
④落ち着いた口調で
こわい顔や怒った口調ではなく、落ち着いた口調で穏やかに指示を出すことがポイントです。
怒っていると思われないようにするのがポイントです。
ケンカを売ってきたと思われては困りますからね。
優しく声かけするように、気を付けていました。
⑤子供が指示に従おうとしたら、すぐにほめる
例えば、「おもちゃを片付けなさい」と指示をして、おもちゃを手にとった場合。
「片付けようとしてるんだね、えらいね」
「片付けようとしてくれて、ありがとう」などと、すぐにほめます。
もしかしたら、怒りながら、泣きながら片付けたとします。それでも、片付けた行動をほめましょう。ほめることで、「片付ける」という好ましい行動が増えるようになります。
⑥指示に従わない場合
少し待つことも大切。その場を離れ、少し時間をおいてから再度、指示を出します。
そのときも、①から⑤までに気を付けて指示を出します。それでも従わない場合は、何度か繰り返してもいいです。最終的に従わなかった場合には、警告を与えます(また後日、説明しますね)。
予告することの大切さ
あらかじめ見通しがもてるように、指示の前に予告をする。
たったこれだけで、指示が通りやすくなります。
「あと〇〇で、△△する時間だよ」
「あと〇回ゲームをしたら、宿題の時間だよ」
この予告も、遠くから声かけをするのではなく、できるだけ近づいて目を見て伝えるようにすると効果的です。
指示のポイントCCQ
指示を出すときに常に心がけなければならない、CCQ。
C=Calm 穏やかに(指示を出す人が穏やかな気持ちで)
C=Close 近づいて(子供との距離を縮めて)
Q=Quiet 静かな口調で(穏やかで静かな口調で)
これを心掛けるだけで、指示が通りやすくなるそうです。
試しにやってみましたが、近づくというのはかなり効果がありました。
私の場合、いつも、ごはんの支度をしながら、洗い物をしながら、〇〇しながら、・・・・「ながら指示」を出していました。
何度も同じように繰り返して指示しても聞いてもらえず、段々エスカレートして最後にドッカーン。お互いストレスフル。
そんな時は、少し面倒でも、近づいて穏やかな口調で指示をすると、案外すんなり聞き入れてくれるものです。ほんと。驚きでした。
これを教えていただいて、反省しました。
おわりに
ペアレントトレーニングを受けたくても、なかなか近くで講習がなく、受けられない方も多いと聞きました。私自身、ペアレントトレーニングを受講するまで1年かかりました。それでも、受けてよかったと思えています。
お子さんのことで悩んでいる方、一人じゃないですよ。
私も毎日、試行錯誤です。
えらそうに書いても、こんなにうまくいくわけありません。
そんなときは、開き直って、また明日でいっか。
お子さんも、笑っているお母さんお父さんが大好きなはずです。
なんでも笑い飛ばせる心のゆとり、ペアレントトレーニングで実現できるかもしれませんよ。
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