発達障害は遺伝?原因探しよりもやるべきことはある
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子供が発達障害だとわかると、まず
「どうして、うちの子が?」ってなりますよね。
私も、自分を責めましたよ。
もしかしたら、遺伝なの?とも思いました。
今日は、そんな心の葛藤を抜け出すまで、私の心の動きについて書きたいと思います。
発達障害と診断されて
発達障害と診断されて思ったこと。
まずは、
「私の育て方のせいじゃなかったんだ」
という、ちょっと救われたような気持ち。
でも、次に襲ってきたのは・・・
自分の妊娠生活の間違い探しでした。
私は、つわりのために入院していました。出産直前は、胎児が小さい(IUGR)ということでまた入院。これが原因だったのかも?
妊娠生活中に食べたもの、食べなかったもの、仕事をしていたこと、精神的なストレス・・・あれがいけなかったのか?これがダメだったのかもしれない。
考え始めたらきりがありません。
でも、それってなんの解決にもならないんですよね。ただただ、無限ループに入ったようで。
相変わらず、子供の行動は予測不能で私は困り果てる。
どうしようもないくらい、真っ暗闇の中にいましたね。あの頃。
発達障害は遺伝なのか
次にした行動は、発達障害の原因探しです。
私は医療従事者ではないので、専門的な知識はありません。それでも、専門書やネットの情報を読みあさりました。
でも、結局、コレという原因はわかりませんでした。
遺伝の可能性はあるかもしれないし、ないかもしれない。環境的要因も原因の1つらしい。どれも不確定要素ばかり。
今現在、発達障害の原因は特定できていません。
それなのに、医学的知識のない私が、あれこれ原因を探したってわかるわけありません。情報に飲み込まれそうになるばかり。
そんなとき、原因探しって、なんのためにしてるんだろう?って思ったのです。
原因探しで子育てはラクにはならない
もし医療が進歩して原因が特定できたとしら、どうしますか?
発達障害といして生まれてきた子供を目の前にして、どうするつもりですか?
原因が分れば、治療法が確立されるかも?
そうなったらいいとは思いますが、そんなことを悠長に待ってはいられません。
結局、原因をいくら探しても、子育ては一歩も前に進まないのです。
相変わらず、私の目の前には予測不能、理解不能の子供がいて、その対応に手をやいているのですから。
子供の特徴を知ろう
発達障害の診断を受けるにあたり、いろいろな検査を受けました。
それらの検査結果のレポートをもとに、
自分の子供がどのような特徴を持っているのか、
どんなことが得意で、どんなことが苦手なのか、
を知ろうとしました。
専門家の見立ては的確で、自分の知らない子供の姿や特徴を浮き彫りにしてくれました。
今までは、自分の子供をなんとか「普通の子供」に当てはめようとしていました。でも、それは間違いだったと今は思います。
「普通の子供」という幻想に振り回されていた自分。
今は、ありのままの子供の姿や特徴を知ることが、発達障害と向き合う第一歩だと思っています。
サポートしてくれる人は必ずいる
発達障害の子供を抱え、孤立しているママさんが多いと思います。ママ友家族と出かけると、子供が何かやらかすんじゃないかと。あれこれ心配して、気遣いして、気が休まらないのは、私だけじゃないですよね。本当にしんどい毎日でした。
でも、発達障害の診断を受けてから、周りには、サポートしてくれる方がたくさんいることに気付きました。
医療機関の医師、心理士さん、通級の先生、療育の先生、通常クラスの先生方。
自分から助けを求めれば、求めた以上に助けてくれました。全然ひとりなんかじゃなかった。本当に感謝しています。
協力をお願いしたら、喜んで協力してくれました。
どうやって接していいかわからないときは、的確にアドバイスをくれました。
療育で知り合ったママさんたちとは、今でも交流して情報交換をしています。
悩みも聞いてくれます。等身大の自分でいられる居心地のいい関係。
本当にありがたいです。
家族だけでは、どんな子供でも育てていくことはできません。
発達障害の子供は、ただでさえ社会性が欠如しているのですから、いろいろな方々との関わりを経験することが大切です。その成功経験の積み重ねが、自信(自己肯定感)につながり、二次障害を防ぐことになるのですから。
ペアレントトレーニング講習を受けて
私は、医療機関主催のペアレントトレーニング講習(ペアトレ)を受けました。
ペアトレの本は何冊も持っていましたが、実際に受けてみると驚きの連続でした。
講習はロールプレイング形式。
互いに保護者役と子供役になって、問題となる場面での、適切な声のかけ方などを学んでいきます。最初は、知らないお母さん方とやるので気恥ずかしい気持ちがありました。
何度か繰り返して慣れてくると、適切な方法で声をかけられた方が、指示に従おうという気持ちになるということがわかりました。大人でも、ロールプレイングとわかっていても、目を見てほめられるとうれしいんですよ、これが。
大人でさえそういう気持ちになるのですから、子供ならなおさら。
子供の特徴を知って、それに基づいた適切な声かけや指示の方法を知ることは、親子関係を良好にする上で、とても大切なことだと思いました。
このスキルを知ったからといって、いつも家で取り入れられるほど人間はできていません。時には感情に任せて怒ってしまうこともあります。そういうときの方が多いかも。
でも、それでもスキルを持っているのと知らないのでは、違うと心理士の先生は言ってくれます。
スキルを持っていれば、自分で気づいたときに適切に声かけができるけど、スキルがなければ、適切に声かけすることができません。
これでは、いつまでたっても、親子ともども疲れ果てる毎日から抜け出せませんよね。
発達障害の子供と向き合うスキルを持つことが、子供と向き合うのに必要不可欠なのです!!
おわりに
私自身、発達障害の原因に悩み、自分を責めた過去があります。もしかしたら、誰もが通る道なのかもしれません。
だとしたら、そこを通り抜けたら、次は子供をサポートする方法を考えてみませんか?子供の特徴を知ろうとしてみませんか?
子供はママが大好きです。無条件で好きなんです。そんなママに怒られたいわけないんです。
問題行動には、子供なりの理由があります。それは、子供によってそれぞれなんです。だからこそ、子供の特徴を知る必要があります。
私の場合、子供の特徴を知った上で、専門家のアドバイスを受けながら子供をサポートしていくと決めたら、あまり過去を振り返らなくなりました。
一人で抱えこまずに、いろいろな方々に助けてもらいながら、肩ひじ張らずに子育てをしていきませんか?
私もまだまだ、道半ばです。それでも、診断されたときよりだいぶ楽になりました。
ここにたどりつくまで、何年もかかりました。
もし私と同じように悩んでいる方がいらしたら、自分だけじゃないんだ!という気持ちを持って欲しくてこの記事を書きました。決して一人じゃないです。
そして、楽に子供と向き合える方法が必ずあります。諦めずに、いろいろな方に助けを求めてみてくださいね!この記事を読んでくださっている方は、なんとかしたいと思っているはずです。その気持ちがあれば、道は開けると思います。
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