ありの歩

東京在住。40代の専業主婦です。日々の生活や育児(発達障害)、お金のことなど、思いついたことをつづっています。子供の成長は「ありの歩」ですが、1歩1歩、前に歩んでいます。

専業主婦にはワケがある!発達障害の子供に寄り添って

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私って?

専業主婦になって4年がたちます。

上の子が小学校入学と同時に、結婚前から続けていた仕事をやめました。

勤続12年、出産後も子供たちを保育園に預けながら3年間働きました。

仕事は大好きで、自分でいうのもなんですが好きな部署で昇進もして順風満帆なワーママを続けている・・・ハズ・・・でした。

退職を決意した理由

仕事はやりがいや責任がある分、負担や心的ストレスも多く育児との両立はかなり大変でした。でも、職場に行けば、自分が活躍できる場があって、認められて、同僚という仲間がいて、楽しいこともたくさんありました。

お給料もそれなりにもらっていて、住宅ローンは夫との連帯債務で契約をしたくらいです。

そんな私が退職を決意した理由は、

子供の発達障害、詳しくいうと特定不能の広汎性発達障害(PDD)とADHDの診断がついたからです。

診断結果を聞いたそのとき、何の躊躇もなく

仕事、辞めよう。

と思ったのをよく覚えています。

 

発達障害の検査を受けた理由

上の子は、私が仕事をしていたので保育園に通っていました。

年少のころから、

なかなか時間の切り替えができない、先生の指示が通らない

ということで、面談のときに担任の先生から指摘を受けていました。

でも、まだ年少ですし、しばらく様子をみましょうということになり、忙しさにもかまけ先送りにしていました。

年中になっても、年長になっても、それは変わることなく、周りの子供たちはどんどんしっかりしてくるのに、うちの子だけ落着きがない。

友達とケンカをしたときに謝れない、相手の気持ちの話をしてもわからないと言う。

なんか変だなと思う気持ちをひきずったまま小学校に入学させるより、就学時健診前に一度病院に連れていった方が安心できるのでは?という思いから、夫婦で相談をして受診を決めました。

 

病院の予約は2か月先。どうする?

近隣の発達専門の病院に問い合わせたところ、初診は2か月待ち。

せっかちな私は、そこの病院の初診を予約しつつも、すぐに検査してくれる病院はないかと探しまくり、大学病院と連携をしている個人病院で1週間後に初診予約ができました。

2つの病院を受診する決断をしたのには、2つの理由があります。

1つめは、大事な診断になると思ったので、1つの病院だけでなくセカンドオピニオンとして2つの診断結果を知りたいと思ったからです。

2つめは、すぐに診断結果を知りたかったからです。診断を受けると決めたら、2か月も待てない、1日でも早く結果を知りたいという気持ちからです。

ということで、1週間後と2か月後に病院に初診を受け診断してもらうことになりました。

 

職場に報告

職場の上司には、子供の通院に付きそうために休みをとりたいということだけでなく、最初から子供の状況、もしかしたら発達障害かもしれないということも伝えました。

隠しておくよりも、その後の相談等もスムーズにすみ、そしてもしものことも考えていたからかもしれません。退職という決断もありうることを。

 

診断結果を受けて退職を決意するまで

診断結果が出るまで、いくつもの検査を受けさせました。2つの病院にかかっていることを伝えると、違う検査をして多角的に評価できるようにしてくれました。

本当にありがたいことです。

検査をすることは、子供自身の特性を知ることにつながりますからね。

診断結果は、発達障害でした。

IQは異常に高いけれど、生活能力は実際の年齢ー2歳レベル。

そこにかい離が大きいことが原因で、本人が生活しづらいのであろうということでした。

また落ち着きがない、拡散思考が強いのはADHDの特徴とのことでした。

少しは予想していたけれど、実際に診断結果をつきつけられると涙が出ました。

でも、安堵の気持ちもありました。

私の育て方のせいじゃない、仕事をしているからじゃないと。

そのとき、私がなんとかしなきゃ!仕事なんてしている場合じゃない!と思ったのです。

 

上司に退職したいと相談

診断結果を受けて、翌日上司に相談。

ありがたいことに遺留の御言葉をいただきましたが、気持ちは変わらず退職日を決めました。

本当は1日も早く退職をしたかったのですが、退職をしてしまうと保育園を卒園できないため、保育園を卒園できるギリギリの日を退職日にしました。

退職までの間、子供のことで遅刻や早退をしてしまい大変迷惑をかけてしまいました。

でも、子供のためにやったことで後悔することは1つもないです。 

 

小学校入学前までにしたこと

自治体の健診を受ける

小学校入学前に、普通学級に適応できるか自治体の検査を受けました。

知的に遅れがないことから通常学級が相当(ただし情緒学級に通級することがのぞましい)という判断がくだされました。

普通学級という喜び半分、やっぱり通級に通わせないといけないのか・・・と現実を突きつけられました。

民間の療育

実は、診断を受けてから、民間の小学校就学前療育に通わせていました。(仕事は早退)ですから、通級に通わなくてもすむかなと思っていたのです。

でも、発達障害って短い期間だけ療育を受けても効果がでにくいんですよね。

長期間、その子に合ったサポートをしていくことで、やっと療育の結果が出るということを今になってわかってきました。

自治体の療育

自治体の発達支援センターにも通わせました。協調運動を訓練する理学療法と心理指導を受けていました。

病院での心理カウンセリング

育児で悩んでいること、困っていることを話し、どのように対処すべきか、私自身のカウンセリングも受けていました。

 

仕事どころじゃない忙しさ

仕事を退職すると決めてから、これだけのことに取り組みました。

仕事との両立は本当に大変でしたが、なんとかしなきゃの一心で、子供をあちこちに連れて行ってました。

 

退職後

入学前にいろいろ試してはみたけれど、普通学級に通いながら、週1回別の小学校で通級指導を受けることになりました。

小学校に入学してから、様々なトラブルがありました。

ついお友達に手が出てしまったり、授業中に教室からフラフラと出てしまったり、上級生とケンカしたり、朝礼の時に前に飛び出して行ったり。数えあげたらきりがありません。

担任の先生には、すべてをさらしてサポートを求めましたが、それでは対応できないくらい問題行動が目立ち、謝ってばかりの日々が続きました。

毎日泣きました。涙も枯れました。そして身心ともに限界でした。

 

そして今

小学校も高学年になろうとしています。

学校、通級、病院のカウンセリング、投薬治療の効果があり、だいぶ落ち着いてきました。

学校から電話がかかってくることもなく、お友達に手を出すこともなく、ただただ目立たなくなりました。

当たり前のことが、本当にうれしいです。子供は子供なりのペースで確かに成長をしています。だからこそ、もし今つらい思いをしいる方がいたら、1年後は成長しているから大丈夫と声をかけてあげたいです。

 

そして私は

子供のことに一生懸命になりつつも、仕事を失った喪失感、誰からも認められない寂しさを、、、常に感じていました。

通級やカウンセリングは即効性があるわけではいので、本当にこれでいいのかと悩む日々でした。謝りっぱなしの時期は、安定剤を飲んだこともありました。

でも、あれから数年たって、少しだけ心が穏やかでいられます。

仕事を犠牲にしたと、恩着せがましくいうつもりはありません。

自分で決断したことですから、後悔もありません。

でも、寂しさはあります。

専業主婦でいると、社会とのつながりが少なく家族との時間が濃密になります。

1番一緒にいる家族の役に立っているはずの専業主婦は、生産性がないからか評価されませんよね。

何をやっても当たり前。当たり前。家にいるんだから当たり前。

本当にそうでしょうか?

働いていたからこそ、専業主婦の方が大変だとわかります。

もう少し、評価されてねぎらいの言葉があってもいいのではにかと思うこの頃です。

私だって、家族の役に立っていると言いたいです。

 

 

おわりに

長文をお読みいただき、どうもありがとうございました。

ここに、私が専業主婦でいる理由のすべてが書かれています。

人生いろいろ、仕事を一生続けるつもりでしたが、わからないものですね。

でも、これも私の人生。

子供に寄り添って、家族のために1歩ずつ歩んでいきます。

今日より明日、明日より明後日が笑顔でいられますように。 

 

ペアレントトレーニングに興味のある方はこちらをどうぞ。

私が受けたペアレントトレーニングについて記事にしています。

ペアレントトレーニング講習を受けて①(行動を3つにわけてみた) - ありの歩

ペアレントトレーニング講習を受けて②(ほめ方のコツ~肯定的な注目~) - ありの歩

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