秋田男鹿半島*なまはげに会える宿「磯乃家旅館」
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「なまはげ」に会いたい!
子供の願いを叶えるために、本物のなまはげが来る!という旅館に宿泊しました。
貴重な体験をしたので、ご紹介します!!
なまはげとは?
男鹿半島周辺で行われてきた年中行事。その行事において、お面をつけ藁の衣裳をまとった神の使いを指す。家々をめぐって厄払いをしたり、なまけ者を諭したりする。国の重要無形文化財に指定されている。(wikipediaより引用)
なまはげは、秋田の代名詞ともいえますが、男鹿半島が発祥の地です。
今でこそ観光なまはげもあようですが、本来のなまはげは、大晦日の夜に、集落の家々を回り、「なまけものはいねかー」と言いながら厄払いをするそうです。
どうせなら本物のなまはげに会いたい!
私たち家族は、秋田に行ったことがありません。どうせ秋田まで行くなら、本物のなまはげに会いたい!そんな気持ちから、なまはげを調べ始めたのです。
調べていくうちに出会った記事がこちら。
なんと、本物のなまはげがやってくる旅館がありました!!!
男鹿半島にある「磯乃家旅館」。さっそく予約をすることにしました。
磯乃家旅館とは?
磯乃家旅館は、男鹿半島にある小さなお宿です。
男鹿半島の南西、目の前に日本海の広がる小さな漁村「門前」に建つ宿でございます。宿の唯一の取り柄は、海の幸満載の磯料理。新鮮な魚介類を、おなかいっぱい召し上がっていただきたい。そんな気持ちで、従業員一同、皆様のお越しをお待ちしております。(磯乃家旅館公式HPより引用)
料理自慢の宿として人気のある「磯乃家旅館」。普段は釣り客が多いとご主人が話されていました。宿の目の前は、日本海。周辺にはコンビニもない、静かな漁村にあります。
自慢の磯料理
通常の1泊2食付8,000円コースでこのボリューム。
10,000円コースと悩みましたが、8,000円コースでも食べきれないくらいでした。
この後にも、まだまだお料理が運ばれてきてギブアップ。
大皿をお借りして、残りは盛り合わせにしてお部屋に持ち帰ることに。
年末のテレビを見ながら、部屋でのんびりいただきました。
鯛のお刺身は、魚介類が自慢の宿ということだけあって、本当においしかったです。
基本情報
住所
秋田県男鹿市船川港本山門垂水1番地
電話
0185-27-2011
FAX
0185-27-2022
料金(1泊2食付)
通常:大人8,000円(税別)小人5,000円(税別)
(大人10,000円コースもあり)
食事
朝食は大広間のみ
個室での夕食を希望する場合、事前予約が必要
お部屋
全18室(6畳から15畳の和室)
バス、トイレ、冷蔵庫なし
海側の部屋を希望の場合、事前予約が必要
お風呂
男女別の沸かし湯
お手洗い
各フロアにあり
(旧館2Fは無)
(磯乃家旅館公式HPより引用)
磯乃家旅館にやってくる本物のなまはげ
磯乃家旅館には、大晦日の夜に、本物のなまはげがやってきます。集落の若い男性たちがふんするなまはげは、集落の家々をまわり、ふるまいを受けながら回ってきます。
宿泊客は、夕食が済んだ後、宿から、〇時ころなまはげ来訪という案内が配布され、広間でなまはげを待つことになります。
集落の家同志で連絡を取り合い、「今は2軒先にまだいる」「あと5分で到着する」など情報が逐次入ってきていました。
待ちに待ったなまはげ!!!!
「悪い子はいねかー」「うぉーーーー」と叫びながら、なまはげたちが、広間に入ってきました。手には包丁(もちろん作り物)と麻袋(悪い子を入れるもの)を持ち、暴れまわります。
なまはげが子供を連れ去ろうとするときは、親は「この子はいい子にしています」と言って、子供を取り返すのが習わしのようです。子供は、親がなまはげから自分を守ってくれたと思い、親子の信頼関係が強くするという意味があるようです。決して、なまはげに子供を引き渡すことなどしないように(笑)。
一通り暴れまわったあと、磯乃家旅館でも、なまはげ用のふるまい席が用意されていて、旅館のご主人がもてなしていました。
最後にもうひと暴れして、磯乃家旅館の厄払いをして山に帰って行きました。
なまはげ小話
磯乃家旅館のご主人が教えてくださった、なまはげの現状についてご紹介します。
昔は、集落の若い男性が家々を回ることで、嫁探しもかねていたそうです。でも、最近では集落の家も減り、若者も減り、なまはげの担い手がいなくて困っているとのことでした。伝統行事として受け継いでいきたくても、現実は難しいようで、年末に帰省してくる若者がなり手のこともあるとか。
おわりに
秋田男鹿半島の大晦日の伝統行事、本物のなまはげに会えました。宿のご主人やおかみさんも気さくな方で、いろいろ気遣いをしてくださって、気持ちよく2泊させていただきました。
前のりして、30日から宿泊していたのですが、30日は私たち家族の貸し切り状態。とても贅沢な時間を過ごさせていただきました。31日は、なまはげ目当てで宿泊客も多かったです。
我が家は7月に予約をしましたが、その時点ではまだ空きは十分ありました。もし気になる方がいらしたら、お宿に直接問い合わせてみてくださいね。
男鹿の伝統行事を肌で感じられる、素敵な宿でした。
子供たちは、あんなに泣きわめいていたくせに、また行きたいと言っています。